【WRC Generations】は2022年11月11日に発売されたラリーシミュレーター。
「The FIA WRC Official Game」とあるのでWRC公認のゲームとなってます。
世界ラリー選手権で使われている車両を使い、各国のSS(スペシャルステージ)を走ることができます。
昨年は日本でもWRCが数年ぶりに開催されたのを機に興味が湧き、通常のレースゲームとは違ったゲームにも挑戦してみようといった感じで購入してみたって感じです。
ラリーの知識はそれほどありませんが、早速プレイした感想などを記事にします。
ちなみにラリーゲームに関しては「セガラリー」以降はプレイしたことはありませんw
WRCとは?
WRCって何?というのを大まかに解説します。
WRC(World Rally Championship)はサーキットを周回するのとは違い、閉鎖された一般道を走行します。
「公道のF1」と呼ばれるほどの迫力とキレた走りで、特に欧州ではF1に並ぶほど人気のある世界選手権です。
一般道を限界ギリギリで走破していくのでサーキットとは違った迫力があります。
選ばれたドライバーがテクニックを駆使して走り、そして助手席にはコースに関する情報をドライバーに伝える【コ・ドライバー】と呼ばれるナビ役のような人と2人で走行します。
ラリーは通常のレースと違い、ヨーイドン!で一斉に走るわけじゃありません。
時間を空けて一台づつ走行し、SS(スペシャルステージ)の区間タイムを競うレースになります。
SSからSSへの移動は一般道を使用します。この移動を「リエゾン」と呼びます。ロードセクションとも言います。
リエゾン区間はその国の交通規則に則り走行しなければなりません。違反すれば罰金や免停です。
過去に実際にリエゾンで免停を食らったドライバーがいましたw
日本でのWRC開催時も一般道をラリーカーが走っている動画が上がってました。
仮ナンバーを付けて走行しているラリーカーってなんかシュールですw
確か「リエゾン」区間はEVで走行することが義務づけられているというのを聞いたことがあるのですが、WRC Japan の動画を観ると一般道でも普通にエンジンで走行してる車両もありましたw
国や地域ごとにルールが違うようなので詳しい事情はよくわからないです・・・
もう少し調べてみます。
WRCは日本よりも海外の方が人気
WRCは日本より海外で人気があります。
ギャラリーはコース脇に並んでラリーカーを間近で観戦。
日本国内だと安全を配慮して規制線を張るなどして見学できる場所は限られてしまいますが、欧州などは結構自由に観戦しているみたいです。
(しかしあまりにも観客やクルマが多いとSSをキャンセルすることもあります)
狭い公道をありえないスピードで走り抜ける様子は尋常じゃありませんw
その分危険な場面もあったりハプニングも起きるんですが、毎度の恒例行事なのかあまり気にしてないように感じます。
あちらの人達は「WRC」というイベントを楽しんでいる様子ですから、そういう文化なんでしょうねw
車種(マシンカテゴリー)
浅はかな知識ですが、簡単に説明すると車種はカテゴリー分けされて2022年から呼び名が変更されてます。
*Rally1(WRC)・・・ 2022年からWRCにおいてのトップカテゴリー。
この「ラリー1」はハイブリッドシステムを備える車両になります。
一番パワーのあるカテゴリーという位置づけでエンジン出力は380馬力となってますが、実際のパワーは1.6Lターボエンジン+ハイブリッドユニットと併せて500馬力以上は出るようです。
ハイブリッドユニットはドイツのコンパクト・ダイナミクス製で、ラリー1の全ての車両に共通で使用されます。
このハイブリッドユニットはEV走行だけでなく、SSのステージモードで3つのハイブリッドマップが選択可能で、これはゲーム内でも再現されてます。
トヨタ Yaris GR Rally1/フォード Puma Rally1/ヒュンダイ i20 N Rally1
*Rally2(WRC2)・・・「ラリー2」のカテゴリーで1.6Lターボ搭載の4駆で280HPのクルマになります。
以前はR5と呼ばれていたラリー専用車両で、ラリー1に次ぐ性能があります。
シトロエン C3 Rally2/シュコダ Fabia Evo Rally2/フォード Fiesta MkⅡ Rally2/ヒュンダイ i20 N Rally2/フォルクスワーゲン Polo Gti Rally2
*Rally3(WRC3ジュニア)・・・同じメーカー(フォード Fiesta Rally3)の車両を使用します。220HPのクルマです。
市販車に近い仕様で、改造範囲が限られているカテゴリー。
フォードが提供してます。
*伝説・・・その名の通りWRC伝説のマシンを選べます。
車種は豊富で全部で22種。
懐かしいクルマや有名なドライバーが乗った名車が揃ってます。
インプレッサWRX 1997/ランエボV/セリカST185/LanciaデルタHF/アウディクワトロ/プジョー205/フォードフォーカス/シトロエンXsaraなどなど。
*ボーナス・・・4台の車両がありました。
もしかしたら課金すれば乗れるクルマが増えるかもしれません。
- ポルシェ911 GT3 RS RGT
- シトロエンC3 WRC
- フォードFiesta Rally3
- フォルクスワーゲン Polo Gti Rally2
早速プレイしてみた
ソロやマルチプレイなどのモードがあるようですが、細かい設定などは後回しにしてとりあえず最初は試しに走ることにしました。
オープニング画面の下にゲームモードとあり、下へスクロールしていくと「その他のアクティビティ」という項目に「チュートリアル」があります。
基本システムについて学べるとのことなので試してみました。
操作方法などを走りながら解説してくれます。
初めてプレイした第一印象は「ラリー車の特徴が出ているな」という感じです。
しかしコーナーにオーバースピードで進入すればアンダーステアで外側へ膨らみます。
この辺りはグランツーリスモ7と似たような挙動ですが、極端なオーバースピードで無ければアクセルオフでインに向くところはラリーならではです。
最初は勝手がわからず上手くいきませんが、感覚さえ掴めば何とか走れますw
チュートリアルが進むごとにラリー3からラリー2、そしてラリー1とマシンの性能が上がっていきます。
それほど長いチュートリアルではないし何回も挑戦できるので、納得いくまで練習可能です。
他には「テストエリア」という項目を発見。
仮想のオープンエリアを好きなように走れるようです。
とにかく自由に走ってみました。
ラリー2の車両で走行しましたが、パワーがあるせいなのかまっすぐ走らせるのが難しいのなんの・・・
スタート地点のような平坦な路面ならそれほどでもありませんが、そこから離れて一般道に出ると路面のうねりや凹凸でクルマがとんでもない方向に向いてしまいますw
オープンエリア周囲にはグラベル(未舗装路)もあるので、ターマック(舗装路)の感覚で走ると曲がってくれません・・・
GT7の場合はアンダーが出たら速度が落ちないとハンドルが言う事を聞いてくれない印象があるので、それに比べたらWRC Generationsのほうが操作はしやすい感じです。
とにかくクルマの速度に操作が追いつかないので、慣れるまでには時間が掛かりそうです。
ラリー2でも思った以上にパワーが有るので最初は「ラリー3」から始めてみて、慣れてきたら上のクラスに挑戦するほうが良さそうです。
「トレーニング」に挑戦。
トレーニングコースは簡単な周回路もあれば複雑に入り組んだコースもあり、レイアウトは様々。
しかしトレーニングとはいえコース幅は狭く、ヨタヨタしながら走行。
まだ慣れないせいかコースアウトやスピン、木や壁に激突など散々でしたw
しかしグランツーリスモ7と比較すると、扱いやすい挙動かなぁという印象を受けます。
ですがクルマの姿勢を安定させるのに神経を使います。
コーナー手前の減速が甘いと当然曲がれません。かと言って減速しすぎると遅くなってしまうし、あまり突っ込みすぎるとインへ巻き込むようにスピン・・・
ハンドルとブレーキのタイミング、アクセルを開けるタイミングが噛み合わないと速く走れません。
「トレーニング」は練習に最適
このトレーニングコースは同じようなコーナーを反復練習するには最適です。
オーバルコースやRの違うコーナーが混じった複雑なコースなど。
走りながら最適なラインやコーナーへのアプローチ、アクセルを開けるタイミングなどを探りながら練習できます。
視点の調整も可能でフロントバンパー付近やボンネットからの視点、運転席からの視点も選択できます。
ですが慣れないうちは車両後方からの視点にした方が良いと思います。
出来るだけコースが見通せる「後方視点」にすることでクルマの挙動も確認することができます。
まとめ
ドライビングシミュレーターのようなゲームはクルマの挙動がリアルに表現されています。
しかしレースゲーム未経験者がプレイするとまともに走れないので、難しすぎて途中で投げ出すかもしれません。
どちらかと言えばレースゲームは好き嫌いがハッキリ出るようなゲームです。
しかしこのゲームに関しては無闇に値段が高いというわけでもないので、興味があるなら一度プレイしてみる事をオススメします。
過去のWRCシリーズはプレイしたことがないし、まだ数時間のプレイですのでわからない部分もありますが、なにか新しい発見や気が付いた点があれば記事にしていきます。