今回は【グランツーリスモ7】をプレイしてみたので感想を記事にします。
レースゲームはここ数年プレイしてなかったので、どれだけ進化しているのか楽しみにしていました。
【グランツーリスモ7】はリアル・ドライビング・シミュレーターというサブタイトルが付いてる通り、実際のクルマの挙動に近い動きをするというのが特徴になってます。
このゲームでは「メニューブック」というのがストーリーみたいなもので、レースをしながらクルマを収集していく形で進めていきます。
まずはここからクルマを集めて賞金を稼いでだんだんステップアップしていく流れです。
ネットでの反応は「挙動が不安定」とか「滑りやすい」とか言われてますが、プレイしてみた印象は人それぞれなのでそういった先入観は無視して自分なりにプレイした感想を記事にします。
ちなみに今回の感想に関してはかなり独自の主観が入ってますが気にしないで下さいw
グランツーリスモ7をプレイする前の印象
数十年前はゲーセンには色々なレースゲームが設置されてましたから結構遊んだものです。
アーケードですからレースゲームといってもどちらかと言えば万人向けの挙動なんですね。
だからちょっとコツを掴めば速く走れるみたいなところはありました。
多少乱暴な操作をしてもそれなりに走らせることができるってことはそれなりに簡単にしてあるんでしょう。その頃のCS機のレースゲームも同じように感じました。
ボクは若い頃、実際の峠道をそこそこチューンしたクルマで走って楽しんでいた経験があるので、アーケードでプレイしながら「実際のクルマでこんな運転したら事故るだろw」みたいな無茶な運転でもゲームでは問題なく普通に走れるんですね。
昔のゲームではリアルな挙動を細かく表現することは難しかった・・・というより難しくしたら誰も遊ばなくなるんじゃないかなと。
過去にもCS機でグランツーリスモ以外のゲームもプレイしてましたから、CS機ではアーケードゲームほど難しくないだろうと思ってました。
グランツーリスモ7を初めてプレイした感想
上記のような先入観でPS5版グランツーリスモ7をプレイしてみたんですが、まず始めに感じたことは「スゲー!」でした。
ほぼ実写に近い映像に感動したというのもありますけど、ボクが使用しているTVは10年ほど前のSONYのBRAVIAですが、以前と違ってフレームレートが上がってるので明らかに映像は滑らかです。
(本当はTVも4Kぐらいにしたいんですけど先立つものが・・・)
アクセルを開けたときのタイヤの空転とか路面の段差を乗り越える振動。
縁石に乗り上げた時に伝わってくる感覚など、かなりリアルに仕上がってます(ちなみに純正コントローラーでプレイしてます)
その次に感じたことは「曲がらねぇ!」でしたw
過去にCS機でプレイしていた時の感覚でレースをしたら全然曲がらないし、ちょっとでも乱暴にアクセルを開けたり無理にハンドル操作すればスピンするし・・・
とにかく最初にプレイした時はまともに走れませんでした。たかが普通のレースゲームだと思ってナメてましたw
クルマの挙動もリアルに再現してますから丁寧に運転しないとタイムも出ません。
こういった運転操作に関しても細かく計算して実際の動きに合わせているようですね。
ほぼ実車に近い動きに驚き
グランツーリスモ7はクルマの動きというか挙動に関してはほぼ忠実に再現されていると思います。
この辺りはアーケードのレースゲームとは違って無茶な操作は許容してくれません。
オーバースピードでコーナーに侵入すれば曲がりきれずにアウト側へ膨らんでしまい壁に激突w
再びコースに復帰するのが遅れてしまいます。
コーナー手前でしっかり減速してアプローチする必要があります。
実車と同じように丁寧に操作しないとクルマが言うことを聞いてくれません。
それと中速コーナーもアクセルを踏みすぎるとアウトに膨らんでいきます。
アクセルコントロールも一定にしないと速く走れないので、コーナーによっては微妙な操作が必要です。
クルマの性能が上がるごとに更に細かい操作が必要
だんだんクルマのパワーや限界性能が上がっていくと、進入スピードもコーナーの限界も高くなっていきます。
それに伴って微妙なアクセルワークやコーナーのライン取りもシビアになり、より繊細に操ることが必要になります。
少しの判断ミスや対応の遅れですぐにコースアウトしたり、パワーが上がればアクセルの操作も慎重にしないとタイヤがスリップするのでタイムが落ちるという感じで、なかなか緊迫したレース展開。
プレイヤーはクルマごとに違う挙動やクセなどを把握してドライビングしないと上手く走らせるのは難しいです。
コースに慣れるのも必要ですが、クルマにも慣れていかないとタイムは出せません。
クルマのチューニングで細かいセッティング
出場するレースのレギュレーションに合わせるためクルマを選択したり、必要ならチューニングして性能を上げたりする必要があります。
ゲーム内で得た賞金でパーツの購入や外観の変更なども可能で、それなりにお金をかければクルマの性能も上がっていきます。
セッティングのほうは意外に細かく変更出来るので、性能をアップさせるには少しづつ数値を変えながら良いセッティングを探していくような感じです。
そこそこクルマに詳しい人なら結構楽しみながらチューニングしていけるんじゃないかなと思います。
グランツーリスモ7の問題点
ここで掲げる問題点とは、このゲームを初めてプレイする初心者や運転経験のないユーザーなどが最初に感じるであろう部分を挙げてみました。
人によっては受け止め方は様々ですがあくまで個人的な意見なのでご了承下さい。
確かにリアルシミュレーターということで実車に近い挙動になってますから、実際にクルマを運転している人にとっては面白いと感じるかもしれません。
しかし誰もが楽しめるとは思えない部分もあります。
主観的な意見ですが、このゲームの難しさを自分なりに考察しようと思います。
初心者、新規ユーザーにとっては操作が難しい
初めてレースゲームやドライビングシミュレーターのようなジャンルをプレイするユーザーにとっては、このゲームはかなり難しいんじゃないかと思います。
ドライビングをアシストする機能もあるし、コントローラーの設定でボタン配置など色々変更したりできますが、それでも難しいことには変わりません。
クルマの免許を持ってる人ならわかりますが、コントローラーでアクセルやブレーキの微妙な操作は難しいんです。
本来は足で操作するところを指先で操作するんですから、感覚が掴めないんですね。
まずはパッドの操作とクルマの動きに慣れないとアシスト機能も意味が無い気がします。
シリーズを通してプレイしているユーザーなら、どんなゲームなのかを理解しているので少しプレイすれば慣れるのも早いと思いますが、このゲームを初めてプレイする人にとっては思うようにクルマを操れないし上手く走れない・・・
そういうところがストレスになったり不満が出てくる可能性もあります。
実際にネットの意見で「すぐにスピンする」などと言われてます。
扱いが難しいというかピーキーというか、どういうセッティングでシミュレートしているのかわかりませんが、初心者にとってはそれなりに上手く走らせるには時間が掛かると思います。
セッティングが複雑
クルマをチューニング&セッティングする段階で(どうやってセッティングすればいいかわからない)という人もいるはずです。
クルマに詳しくない人ではどこをどうやって数字を変えればいいのかチンプンカンプン。
セッティングの幅は以前よりも広がったかもしれませんが、クルマの事を知らない人にとっては訳がわからなくて困惑するんじゃないでしょうか。
クルマに興味のある人や過去に好きだった人、整備経験がある人ならどこをいじればいいかはだいたい理解できます。
しかし全くクルマに興味がないとか知らない人にとってはセッティングは難しいんじゃないかと思います。
課金システム
新しいクルマをゲットするには、
- メニューブックの目標を達成する。
- レースで良い成績を出して、その賞金で購入する。
- ギフトで受け取る
という方法があります。
この賞金に関しては初期段階のレースでは少額で、チューニングパーツを少し購入したら無くなってしまうぐらいの金額なんです。
賞金を稼ぐには新たにレースをして上位3位に入らないとまとまった賞金はもらえません。
初心者や新規ユーザーだと入賞は難しく、なかなか新しいクルマをゲットできません。
どうしても欲しいクルマがあれば頑張ってレースをして稼ぐんですけど、手っ取り早くゲットするなら課金して買うことになります。
中にはレアなクルマや超高級車もあり、希少車はメチャクチャ高額になって桁が違いますからひたすらレースをして稼ぐ必要があるんです。
高額過ぎるので普通にプレイしていたら購入するまでにかなりの時間をゲームに費やす事になるんです。
初心者などは慣れないゲームでひたすらレースをして賞金を稼ぐという時間を省くため、または欲しいクルマをすぐにでもコレクションにしたいがために課金に頼る事になる可能性もあります。
自分の意見として課金システムが悪いという訳ではないんですが、もう少しゲーム内の賞金に関しては多めにするか、クルマが購入しやすいような仕組みをもう少し作ってもいいんじゃないかと感じました。
*最近はアップデートを重ね、手軽にレースできるような仕組みにしたりAIを組み込んだりしています。
新しい車種も次々とラインナップされているので、楽しみながらプレイすれば資金も貯まっていくと思います。
まとめ
このゲームを総評するなら「クルマのドライビングをリアルに表現した」ゲームになりますし、「純粋にクルマを運転する楽しさ」がある気がします。
GTシリーズを長年プレイしてきた人達にとっては、進化した映像やクルマの挙動などを実際に感じてスゴイと思っているのではないでしょうか。
GT7のような「リアル・ドライビング・シミュレーター」は専用モニターで高価なハンコンを使用したほうがよりリアルな運転が体感できると思います。
そういうマニアックな人向けにも納得できるようなゲームにしたんじゃないでしょうか。
初心者にも運転しやすいようにABSやトラクションコントロールも設定されてますし、ブレーキ操作をアシストする機能も備わってますが、速く走ろうとすると意図しない操作が入るために戸惑うことも考えられます。
それに純正コントローラーでは微妙な操作にも限界があります。
なかなか初見でこのゲームを購入してプレイするにはハードルがちょっと高いイメージ。
ですがその敷居の高さ、操作の難しさを克服したときにこのゲームの良さが伝わるんじゃないかと思います。
それにシミュレーションとはいえ現実では購入不可能な高級車、レア車を運転できるというロマンもあります。
このグランツーリスモ7はとても良く出来たゲームに仕上がってます。
レース以外にもライセンス取得とかミッションなど楽しめる要素があるので、このゲームをプレイする人口が少しでも増えて面白さが伝わればいいなと思ってます。